「インドの最低賃金規制の概要」

(1) 概要

 インドでは、最低賃金の決定方法等に関しては、1948年最低賃金法(Minimum Wages Act,1948)で規定されています。そして、1948年最低賃金法は、各州の州政府に最低賃金額を定める権原を委譲しており、同法に基づきそれぞれの州が物価の変動やそれぞれの産業毎の労働者の技能レベル等を考慮してOrder等により最低賃金額を定めることになります。したがって、インドでは最低賃金はそれぞれの州及び職種ごとに設定されています。

 なお、1948年最低賃金法を含め、賃金に関する法令(賃金支払法、賞与支払法、均等賃金法)は2019年に発布された賃金法典(Code on Wages 2019)に統合されています。同法典の最低賃金に関する規定は未施行です。

(2) 主要州の最低賃金

 主要州の最低賃金(月額)は以下の通りです。

*タミルナドゥ州は、より細かいカテゴリーに分類されており、全ての技能レベル含めてINR10,362~INR11,0472が最低賃金となっています。
*2023年11月28日現在、1INRはおよそ1.78円です。
(3) 罰則
 1948年最低賃金法では、違反した場合はINR500以下の罰金を科すと定めています。もっとも、2019年賃金法典では、違反した場合は、INR20,000以下の罰金を科すと定めています。