(1) 地域情勢
2026年2月28日に勃発したアメリカ合衆国とイスラエルによるイラン・イスラム共和国に対する軍事攻撃は、(本稿執筆時点で)停戦期間が無期限延長され、当事国間での交渉に期待が持たれる一方で、ペルシャ湾とインド洋を結ぶホルムズ海峡が事実上封鎖される状況が継続した状況が継続しています。
(2) 緊急措置
アラブ首長国連邦(UAE)では、緊急避難としてとられていた、2月28日以降に有効期間が切れた国外滞在中の居住ビザ保有者に対する罰金の免除措置が、当初予定通り3月31日に終了しました。
しかしながら、地域の安定回復の目途が立たない中、商用航空便の減便や海路による輸送手段の断絶による経済的影響が顕在化し始めています。
このような地域の現況を反映して、ドバイのフリーゾーンの一つであるDIFC(Dubai International Financial Center)では、4月9日、同フリーゾーンに設置された事業者に対する短期的な運営および財務上の圧力軽減への支援を目的とした一時的な経済緩和措置を打ち出しました。措置の内容は、DIFC内の小売及び商業者に対する柔軟な支払計画、ライセンス更新料の分割支払計画、賃貸契約、会社登記およびデータ保護局に関連する手数料の一部の支払猶予並びにDubai Employee Workplace Savings(DEWS)プランへの従業員登録の猶予であり、これに加えてDubai Financial Services Authority(DFSA)による新たにライセンス取得を求める会社及びその監督下にある既存の会社に対する一時的な規制緩和措置の開始が含まれています。






