- フィリピンにおけるドローン法規制概要
フィリピンでは、航空局の管轄において、ドローンの使用について監督及び規制がなされています。フィリピンにおいては、ドローンの使用を規制するため、「PCAR」と呼ばれる規則が定められており、ドローンは、遠隔操縦される無人航空機であるとの定義がなされています。また、航空交通安全を目的とした登録と運用に関するガイドラインが定められています。
2. 一般的な規制
フィリピンにおけるドローン規制法令によると、ドローンの使用は非商業的な使用と商業的な使用のいずれの場合においても、以下の一般的な規制を受けるとされています。なお、以下の規制は一例となります。
- 人口密集地の上空においては、ドローンが故障した場合にその地域を回避することができない高さで飛行させてはならない。
- ドローンを操作する者は、ドローンが飛行中、着陸もしくは離陸中、ドローン操作に直接関係のない者から少なくとも30メートル離れていることを確認しなければならない。
- 航空局の事前承認がない限り、以下の範囲内でRPAを操作することはできない。
(a)地上高400フィート
(b)飛行場基準点から半径10キロメートル
3. ドローンの商業的運用における規制
ドローンを商業的に運用する場合においては、業務運用については、「Operator Certificate」を取得する必要があり、以下の書類を提出が求められる場合があります。
- 製造元が発行する取扱説明書
- ドローン保険/第三者賠償責任保険に関する書類
- 耐空特別証明書(該当する場合に限る。)
- 航空局が発行するドローン登録証明書
また、「Operator Certificate」の保有者として認められるための要件が定められており、これらを満たす必要があります。
- ドローンを安全に運用するために適切な組織・体制を有していること
- 提案された業務を安全に実施するために、十分な資格と経験を有する人員を有していること
- 使用するタイプのドローンを使用して提案された業務を遂行するのに適切な施設・設備を有していること
- 操作を行うための適切な慣行と手順が確認されていること
さらに、操縦者としての証明書の取得も必要であるとされています。取得には、以下のような申請者の資格が必要とされています。
- ドローンメーカーが実施するトレーニングコースを、操縦しようとするタイプのドローンの操作について修了した者
- 管制空域外でドローンを操作した経験が5時間以上あること
- 指定された試験に合格していること
- 航空局の正規職員が実施するデモフライトに合格していること
- ドローンに関する違反行為についての罰則
フィリピンの航空局は、ドローンに関連する規則や規制に違反した場合、違反1件につき2万ペソから10万ペソの罰金で処罰すると定めています。 また、違反した場合は、操縦者としての資格停止又は抹消事由に該当する場合があります。