「バングラデシュの弁護士資格の概要」

(1) 弁護士(Advocate)資格の取得要件

バングラデシュにおける弁護士資格を取得するための要件は、大きく 3 つのカテゴリー(下級裁判所の弁護士と最高裁判所(高等裁判所部及び上訴部)で活動できる弁護士)に分けられます。

弁護士資格を取得するための要件は、「バングラデシュ弁護士会(Bangladesh Bar Council)(以下、「弁護士

会」という)」(法律実務家および弁護士会条例1972年「Bangladesh Legal Practitioners and Bar Council Order」に基づいて設立された弁護士会)が定めており、同会が弁護士資格を付与しています。

取得要件は以下の通り。

  1. バングラデシュ国籍を有すること
  2. 21 歳以上であること
  3. 法学部を卒業していること

法学部学士(LL.B(Hons.)の学位(高等学校を卒業後に大学 4 年間で取得する学位)または法学部学士(LL.B)の学位(法学部以外の学部を卒業後に 2 年間の法律の学習で取得される学位)の取得

(後者は将来的に廃止される予定)

  1. 経験豊かな弁護士(Advocate)の指導のもとでの6ヶ月のPupillageと呼ばれるインターンシップ(当該

Advocate は弁護士会に登録し、10 年以上の経験を積んだ者であること)

  1. インターンシップの後、弁護士会が実施する弁護士登録試験(選択式試験、筆記試験、口頭試験)に合格すること。

最高裁判所・高等裁判所部で活動できる弁護士の資格を取得するためには、更に、以下の要件が必要です:

  1. 法学部修士(LL.M)取得者は、最高裁判所登録の弁護士(Advocate)の下で 1 年以上の実務経験

(法学部学士(LL.B)の場合は、2 年以上の実務経験)

  1. 弁護士会の同意書
  2. 筆記および口頭試験に合格すること

また、最高裁判所・高等裁判所部で 10 年以上の実務経験を積むと、最高裁判所・上訴部の弁護士資格

(Senior Advocate)を取得することができます。

(2) 弁護士会

弁護士会は、原則、最高裁判所弁護士会(Supreme Court Bar Association)と地域弁護士会の 2 つの主要な組織で構成されています。地域弁護士会は原則県(District)ごととなっていますが、その枠を超えて活動しているものもあり、その総数は県(District)の数を超えています。弁護士として活動する場合、弁護士会に所属する必要があります。